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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
吉田 隼人
鳥貴族で金麦(大)を頼まないとかリッチマンですかあ? じゃないんですよ
いままで 日本語をつかっていたのに今日からは雨と話せるようになりたい
【戦争にいかせたくない わたし自身が戦争になってもこの子だけは】
この冬のあい間あい間に春の風吹きいたり引きちぎられてゆく四季
思想誌を凶器のごとくあふれしめ書肆に兵士の裔ならびたつ
蛍火といふからには火 親指のふかづめを隠して受け取りつ
先生が指さすものをドイツ語で、いす、りんご、カーテン、これは、風
たましひにこゑなく行き場あらざるを午後の電車の窓に悲しむ
始祖鳥の自由研究 ノートからはみ出してゐる翼の図解
極彩の泥人形を掌に載せて……いと徐おもむろにとり落そうとする──
ひろびろと夕さざ波の立つなべに死魚かたよりて白く光れり
わぎもこが捕へし蝶に留針とめばりをつと刺すを見て心をののく
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