光森裕樹のアーカイブ

プレステが解禁となる受験後の一戦早くも()られておりぬ

たまごっち・オスっち・メスっち・てんしっち 育児・生死(しゃうじ)も手のひらに載る

ファミコンはいつ買つてくれるかと電話にておもひつめたる声で言ひけり

雨宿りせし駄菓子屋にインベーダーゲーム機ありき あの夏のこと

TODOのリストに子どもの一日の話を聞くことを追加する

to doを書き出すことを脳内のto doリストの筆頭に置く

2月5日の夜のコンビニ 暴力を含めてバランスを取る世界

靴下は穿くためにある――十二月二十四日の母の口癖

春泥を踏みつつゆふべ帰り来て皮膚脱ぐやうに靴下を脱ぐ

利己的な点すこしある友人の話題が靴下ストッキング のことに戻る

つま先に灯を点すような恋だった 靴下を履くことを覚えた

君の弱みのごとく見ている靴下の裏側すこし汚れいたれば

少しやさしくされると少し気になってしまう単純 靴下を脱ぐ

なんでなんで君を見てると靴下を脱ぎたくなって困る 脱ぐね

第三次世界大戦終戦後懇親会に出席します 御欠席

赤紙をもらった人だけが見れるめちゃくちゃおもしろい踊りだよ

おそらくは電子メールで来るだろう二〇一〇年春の赤紙

春の夜の夢ばかりなる枕頭にあっあかねさす召集令狀

注文をするとき笑みているわれを肉屋の鏡のなかに見出でつ

指さしてケーキ買ひゐる夫を見つ通り雨降る駅のおもてに

シクラメン選りいる妻をデパートに見て年の瀬の街にまぎるる

月別アーカイブ


著者別アーカイブ