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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
光漏る方へ這ひゆくひとつぶの命を見つむ闇の端より
いわなければいけないことを言うときのどくだみの花くらやみに浮く
ひとり酌む新年の酒みづからに
御慶
ぎよけい
を申す(すこしは休め)
水切りの石跳ねていく来世ではあなたのために桃を剝きたい
正月も胡瓜出まはる世になりて胡瓜の
和布和
わかめあへ
の旨しも
朝あわく発熱をする少女いてまいまいつぶり生まれたと言う
歳あけてまづ読む
書
ふみ
にほのぼのとうましあしかびひこぢの神あり
日のほてり残りしドアを制服のわが肩は越ゆわれに先だち
大ぶりの椀にたつぷり雑煮して謹賀新年ひとり正月
わたくしを追ひ抜いてゆく足たちのああまた季節が
過
よぎ
りたる音
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