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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
あまたある神の御腕の一本に君がいて林檎を我が唇におく
近づけば莢豌豆のハウスから雲雀飛び出しわれ囀れり
あと五十年は生きてくぼくのため赤で横断歩道をわたる
三月はいつ目覚めても風が吹き原罪という言葉浮かび来
三角定規で平行の線を引くときの力加減で本音を話す
風落ちたやうなしづけさ 大いなる鳴子のこけしがよこたはるのみ
この国などどうでもよいが首ばかり丹念に洗う湯屋にて洗う
エルニーニョのりもの酔いの語感あり神のゆめみるはるかなる沖
生き物をひかりのなかに置くことがさびしいのです電子オルガン
人の肉に酸味ありとぞ折り貯むる蕨やはらかにわが思ふこと
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