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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
駅から五分の町にわが住みまだ知らぬ六分の町七分の町
しっかりと命の気配を消しておくランチに添える固茹で卵
右手だけぐうんと長く描かれて子は絵日記に兎撫でいる
母さんはどんなものでもチンをする温かくてもこれは冷麺
この夏に失ったもの 手洗いの藍の服から藍が流れる
花束はピアノの上に置かれたりアンコールへと入りゆく
静寂
しじま
裏庭に金管楽器さびてゆく海はひかりを招きつづける
少しだけ雨戸を開けるいま君を濡らしてる雨の音を知りたい
われはわれにてなお何ならむ焦がるれば夜の稲妻膝照らすなり
月光の溜まるプールに水わづか自我の深さと光の
量
かさ
と
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