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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
花束はピアノの上に置かれたりアンコールへと入りゆく
静寂
しじま
裏庭に金管楽器さびてゆく海はひかりを招きつづける
少しだけ雨戸を開けるいま君を濡らしてる雨の音を知りたい
われはわれにてなお何ならむ焦がるれば夜の稲妻膝照らすなり
月光の溜まるプールに水わづか自我の深さと光の
量
かさ
と
ひと夏の夏百日の一日の金赤のダリア黒赤のダリア
フェルディナン・シュヴァルよ、蟻よ、かなへびよ、わがいとほしきものは地を這ふ
一艘の右舷に倚りて観る花火かたむきながら人らさびしい
たそがれのコープ岩倉に購ひぬ「わけあり二十世紀」を三つ
みいんみん みんな死んだよ 子供らはアイスクリームの味も知らずに
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