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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
潮のおと耳より心に入れながら脱にんげんの一瞬もある
淀川の縁にて食める焼きそばのああかつおぶしが飛んでいくがな
冒険に着ていく服が闇夜には燃やしたように思い出せない
自転車は売り切れだつた4号線北へ北へと歩きしあの日
春がすみいよよ濃くなるまひるまのなにも見えねば大和とおもへ
友人と撃ち合うようにお互いの写真を撮りて旅を終えたり
言わないで火を点けないでまなうらに金平糖のなだらかな棘
はるのゆふぐれにしろじろ揺れながらさくらは白い肢体をひらく
緑道の暗渠に流れゆく水に息をあわせて あわせて ねむる
向こうへと傾くきみの歯ブラシをこちらへ向けてみたりする朝
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