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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
となりにてざらりざらりと節分の鬼やらひ豆を炙る鍋の音
鳩の胸まろきをみれば鳩たちは一つの鋳型より造られる
シクラメン隣室に置きものを書くすこし寂しく花を思ひて
卵もて食卓を打つ朝の音ひそやかに我はわがいのち継ぐ
牛馬
うしうま
とともにありたる生活より百年
経
へ
たり 人こころ病む
市役所の回転扉を出ていくとどてら姿の米兵がいた
しんしんと雪ふるなかにたたずめる馬の
眼
まなこ
はまたたきにけり
「凍てる」とはただ一点が痛むこと 「冬」は鼻腔の奥で決めます
この町に雪は降りだす少年の描きさしの魔方陣に呼ばれて
すべてを選択します別名で保存します膝で立ってKの頭を抱えました
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