コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
衰弱と睦みゐたるは甘美なりわれが
風邪
ふうじや
の癒えなむとして
閉ざしたる窓、閉ざしたるまぶたよりなみだ零れつ手品のごとく
ホームページ・ミクシィ・ツイッター・ズームなど渡り来し我は
歌人
うたびと
である
ギャラリーへ続く階段くだるときしんと寡黙になる貌を見き
ほのかなる
新桑繭
にひくわまゆ
の
背綿
せわた
着て老いとは何ぞ年改まる
せいねんの君に惨たる不幸あれふかぶかとして青きてぶくろ
光漏る方へ這ひゆくひとつぶの命を見つむ闇の端より
いわなければいけないことを言うときのどくだみの花くらやみに浮く
ひとり酌む新年の酒みづからに
御慶
ぎよけい
を申す(すこしは休め)
水切りの石跳ねていく来世ではあなたのために桃を剝きたい
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
8
固定ページ
9
固定ページ
10
…
固定ページ
472
次のページ