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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2010年7月
ぴょんぴょんと私が跳べば二人子は真似して跳べりどんな場所でも
母と子が互ひを責めてゐるやうな袋の小茄子触れては鳴りぬ
足のうらおのが手のひらに撫づるとき旧友交歓さながらにあはれ
ここはまだ平和ですのと咲いているひまわり風にゆれるひまわり
過ぎがてに立ちとどまりぬ魚網繕(ぬ)ふ人とかすかに心遇(あ)ひつつ
うらを焙りおもてを焙りまたうらを焙ればゆめの色なるするめ
迷鳥の飛来を告げしきみのこゑの用件となりしづまりてゆく
さらさらと真水のような飲み物を飲み終えて今日も齢を取らない
夏の雲ふくれゆく空にんげんはこゑ出して泣くすべを持ちたり
旨(うま)き物食(たう)ぶる顔のやさしきを恋ふるこころに旨き物もがも
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