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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2011年12月
雑然たる日々のすきまに見えきたる光の如く年を迎うる
田に降りてまだ静まらぬ鶴(たづ)むらの白きゆらぎの中に踏み入る
人恋ふにあらねきさらぎ雪積めばさ夜更けてひかりいづるわが髪
積みてある貨物の中より馬の首しづかに垂れぬ夕べの道は
慈姑(くわゐ)といふ字がいいなあと思ひをり慈姑のやうな青を着ようか
しきたへのテンピュール枕の窪みほど凹んで帰れ(殺さず、死なず)
あかときの雪や雪てふ仮の名をもちて此岸の葦の間に降る
終夜業とどろく露天の工場に立ちつつ思ふ突撃のさまを
袈裟掛けに妻を斬りたる机竜之助の無頼たのしむ風邪の布団に
真夜中のバドミントンが 月が暗いせいではないね つづかないのは
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