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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2012年7月
のちの世に手触れてもどりくるごとくターンせりプールの日陰のあたり
お詫び
せりあひの球辛うじて蹴り出だしはづみに体宙に浮きて墜つ
一夜漬けの一夜があらず文月に素手で試験に子は立ち向かう
この夕べ片附け終へし文机にあはあはと置く埃を拭かん
水をあげてもあげても枯れる庭なのにあとからあとから観客が来る
カレンダーを家族の予定で埋めし日々終りていまは詳しく知らず
春愁が人のかたちをしてわれに会ひに来てもう六人目なり
嘴赤き小鳥を愛でゝしろ銀の皿に餌をもるゆく秋の人
犬小屋はやみの住処となりはてて媼が見よといふ犬みえぬ
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