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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2012年8月
炎天下掃除のさなか後悔と仏教関係の本が湧きたり
鬼神もあはれと思はむ桜花愛づとは人の目には見えねど
「食べるべし大豆、納豆、豆もやし」独り暮らしの夫にメールす
うつし身はあらわとなりてまかがやく夕焼空にあがる遮断機
満月 皺ばめる心を押しひろげ来るもの悲喜のいづれと知らず
わが体が、のうっと高く/伸びるごとくおもはれて、/ふいと佇みし。
とおからぬ日のきたるべき春に待つ、でもみみかきにひとすくいほど
見ることなきはらわたなどを思うとき恥多き身が立ちあがりたり
舞台上いつぱいガラスの破片撒き劇中それにはいつさい触れず
救急車が通り過ぎたら右肩がカパッと開いてカプッと閉じた
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