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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年9月
ゆびあはせ小窓つくれば三角のあはひをよぎるあの夏の雲
吾が妻の笑まひは清し傍にみどり児はまだうぶ毛ぬれたり
ゆつくりと二人でのぼる長谷寺の石段一つひとつ大切
ばあちゃん家いきたくならない? 冬に窓あけてソーセージゆでてたら
取るの字は耳を取るの意 月光のしじまの中に耳取られたり
沖あひの浮きのごとくに見えかくれしてゐるこころといふけだものは
ねえ武器をすべて捨てたらどうかしら足の踏み場がなくなる前に
つくづくとゆめにしあへればふかどより少年魂のいたみふきあぐる
日が差せば石はぱつくりと口ひらき太古の空の色を語れる
草の実も木の実も浄き糧ならず鳥よ瞋りて空に交差せよ
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