言い訳はしないましてやきみのせいにしないわたしが行く場所のこと

谷村はるか『ドームの骨の隙間の空に』(2009年)

かっこいい女、それはどんな女性だろう?
いまかんがえてみたけれど、その像が多様すぎて、これといってはっきりあたまに浮かばない。
もうそんな定義をすることさえナンセンスなほど、世にはかっこいい女が溢れているのだ。
この歌にも、潔く、自分をしっかり生きている女性像がある。

自分の行きたいところには行く。
誰がどう言ったか、誰となにがあったかということは理由にしない。行きたいから行くのだ。
この自由な心と体。
自由であること、それはとてもむずかしく、<ほんとうの自由とはなにか>とおもいはじめたらいつも迷路に迷い込んでしまう。
けれど、こういう歌に出会うと、いい意味の単純でいることの大切さに立ちかえることができて嬉しくなる。
自由であるとは、単純な自分を見つけ出しているということかもしれない。

かっこいい女とは、ほんとうの自由を知っているひと。
きょうのところは、そういうことにしておこう。
いやしかし、これは男性にもあてはまるか。うーん。

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