コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
幼名で吾を呼ぶ誰かたましいはこんなところに紛れて花野
一筵
ひとむしろ
の唐辛子のうへよぎらんと白猫はあかく燃えつつ燃えず
太陽がだんだん弱くなる日々のうつろになってゆく広葉樹
君を択び続けし歳月、水の中に水の芯見えて秋の水走る
我の引く犬より大きな犬が来て犬と一緒に固唾をのみぬ
安っぽき照明の下打ち解けてスープきらめくうどん啜れり
金木犀うすくフェンスにふれながらいつかはいつかのままに遠くて
遠く來しもみぢの山にみづからの修羅見てめぐる 旅とはなに
百貨店屋上にある「楽園」の錆は銀河の水の滴り
わたくしのからだの影として思ふいつも遠くにひかる杉やま
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
12
固定ページ
13
固定ページ
14
…
固定ページ
469
次のページ