コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
つよい国でなくてもいいと思うのだ 冬のひかりが八つ手を照らす
黄昏に遅れてくらみゆく沼の/口をひらいて人の名をよぶ
水鳥のからだのなかに水平を保てる水のあり冬の空
死ぬものと死なないものに分けていく思考に鳥が座礁している
どこからが音であるのか一本の指のおもさが
鍵盤
キイ
になるとき
七年後だれかがはずすクリップを機密書類と箱にしまえり
外を向いて俯いてゐるひとたちが綺麗だ 風の夜のローソン
靴ずれを見むと路上にかがむとき雨の路上の音量あがる
わたくしはわたくしの王さいはての校舎でペンの選別をする
大風にいきなり揺れる
公孫樹
いちょう
の黄この世の夢はこの世にて見よ
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
12
固定ページ
13
固定ページ
14
…
固定ページ
472
次のページ