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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
平山公一/溶鉱炉百八メートルの頂に製鉄所三百万坪を瞰る
中地俊夫/島田修三は島田修二に似る歌を作らざるゆゑ島田修三
嵯峨直樹/五指の間に五指をうずめる 薄らかな光ちらばる夜の市街地
古谷智子/夕映えのこゑはしづかに充ちあふれはるかな死者をまた呼びもどす
嵯峨直樹/さえずりをか細い茎にひびかせて黄の花すっくり花野に立てり
吉野昌夫/神宮競技場ここ聖域にして送らるる学徒幾万に雨ふり注ぐ
嵯峨直樹/ベビーカー向こうの闇より現れて赤子の手足細かく揺れる
和嶋勝利/謝罪ならいらぬとなれば出る幕もなく出るとこに出ることとなる
大森静佳/かわるがわる松ぼっくりを蹴りながらきみとこの世を横切ってゆく
細川謙三/敗戦の頃の日本を語るのみ老いし感傷を避け来て坐る
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