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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
木俣修/行春(ゆくはる)をかなしみあへず若きらは黒き帽子を空に投げあぐ
黒木三千代/このごろは鳩がたつとき大いなる紙幣の束をばらす音する
馬淵のり子/看護師の手の甲のメモ三桁の数字見ながら血を採られおり
金野友治/冬の海荒れているらし嵩上げの防潮堤より海鳴り聞こゆ
加島清子/巡回のどの病室も月の見ゆ今宵はカーテン閉めずにおかむ
熊本吉雄/川沿いの桜並木に居りまして、蕾の色づく楽しみでした。
松岡秀明/罫線も活字も美しき赤なるは麻薬を処方するための紙
熊本吉雄/先日はカレンダーをいただきありがとうございます 掛時計はありませんか
月丘ナイル/明日の朝飲むはずだった薬たち投薬トレイで雪解けを待つ
熊本吉雄/自制とは齢加えて思うなば何と無為なる時の越し方
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