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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
炎天に悲しい胸が光るまで僕はあなたと広場に立てり
コマーシャルのあひだに遠く遅れたるこのランナーの長きこの先
天皇が原発をやめよと言い給う日を思いおり思いて恥じぬ
藤棚のやうに世界は暮れてゆき過去よりも今がわれには遠い
尽くすほど追いつめているだけなのか言葉はきみをすずらん畑
勢ひのある白雲よ一色(ひといろ)のからだすみずみまでうごくなり
買い被られているようであり馬鹿にされているようでもある真冬の西瓜
不自由に生まれたかったカーテンの卵弾けて蜘蛛が溢れる
いろいろなときにあなたを思うだろう庭には秋の花が来ている
腕時計くるひ始むるまひるまにゆるく人だかりに分け入りつ
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