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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
肉体にすこし遅れてたましひは飛込台からいま宙にあり
海の家の裏に隠れてこっそりと入道雲に空気を入れる
本文に長い下線を引くときの波打際でぬれてゆく文字
砂たちに行動の自由与えたら湘南海岸どうなるだろう
ふかく空がたわむ夕ぐれ窓あけて見ておりだれを呼びだすでなく
通過電車の窓のはやさに人格のながれ溶けあうながき窓みゆ
夏の窓 磨いてゆけばゆくほどにあなたが閉じた世界があった
千万のまなこの前に倒れゆく力士の妻は哀しかるべし
切り返しいくたびもして出てゆける車のやうな生を尊ぶ
「憎らしい顔だつたわね」本当は き、北の湖の尻が憎らし
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