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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
てぶくろのはんたいを言へとくりかへす子を抱へあげさかさにつるす
責めるとか許すとかいふのもちがふ 馬肥ゆる秋 だから忘れず
しそジュースかけたかき氷をくづす冷房のない島の波止場で
手を放すたびに思うよこの街で花束になる花のすべてを
喉の痛みをうつしてしまい遅い朝あなたのための鮭粥を炊く
あけつぱなしの手は寂しくてならぬ。青空よ、沁み込め
「ここにゐて、ここに」と一人を淋しがる母よここからゐなくなるのはあなた
全盛期でした、わたしの ね、あの日贈った鳥は燃やしましたか?
大根で撲殺してやると思ひたち大根買つてきて煮てゐたり
妖精期そして霧散期 私から言葉にできるのはそれくらい
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