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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋
ひとを吐きひとを吸ひゆく夕駅の漣の音はおもひみざりき
あをあをと螢は消えていま闇は滴るばかりみづのにほひす
壊れさうなこゑで電話をしてきたるおお、おかあさんそれは詐欺です
ガスタンクこわごわみればみどりなすともだちのこえ だあ、るま、さん、が、
食べてゐる途中で耳がとほくなる辛すぎた自家製タイカレー
後ろ前に着たらくるしい首元のやわらかければいいのにな死が
四ツ谷から東京までを眠りたり花咲く窓を後ろに置いて
あかときのカーテン青く、水槽をよぎる魚影のやうにさびしい
ふくらんでいく蚊の身体かるくなるわたしの身体 日暮れの駅に
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