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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
少し愚なる小僧は今宵も寝言を云ふまぐろまぐろまぐろまぐろ
同僚が四年に一度の寝不足でオウンゴールのようなミスする
産めやしない、産めはしないがアメジスト耀け五月なる疾風に
冬の朝鎖されて舌からめあふくちづけをやめないで、おとうと
歌数首読みて心の静まれば銀のくさりを引きて灯を消す
くちぶえは背中にぬけてぼくたちにもうふらふらと夏がきたんだ
ミュシャの描く裸婦が嫌いだ それに似て膨らんでゆく私の胸も
繫がらぬ母への電話あおぞらを飲み干すように深呼吸せり
低氣壓はラサ島におこりをりといふわが庭に萩はゆれゐたりけり
よきひとを松浦の里の夕まぐれいづこともなく匂ふ梅が香
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