Archive for the '一首鑑賞' category

髙瀬一誌/体(からだ)がこわれたという こわれたあとのつくり方あり

上條素山/さやさやと生存圏を拡げつつ浮かぶや宙に愛のピカチュウ

うにがわえりも/ルマンドの中を覗けばはつなつの海のうねりが目の前にくる

加藤治郎/ねばねばのバンドエイドをはがしたらしわしわのゆび じょうゆうさあん

榛葉純/三次元、峠なゆたはまだいない 父娘(おやこ)ふたりでプリンを食らう

加藤治郎/にぎやかに釜飯の鶏ゑゑゑゑゑゑゑゑゑひどい戦争だった

市原克敏/わがゆびの影をいぶかる蜘蛛といる蜘蛛に流れる時間の外で

小池光/耳の垢ほりて金魚に食はせ居りいつとはなしに五月となりぬ

皇后陛下御歌/今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく

石川啄木/うつとりと/本の挿絵(さしゑ)に眺(なが)め入り、/煙草(たばこ)の煙(けむり)吹きかけてみる。

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