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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
どの店のガルソンもマツチを二つづつくれる不思議さをかんがへて見る
風防がらすのかけらをこすつてわかるものだけ手をあげてごらん
眉
まゆ
しろき
老人
おいびと
をりて歩きけりひとよのことを終るがごとく
極東の列島は原爆実験にふさはしかりしか ああいまもなほ
伏せてあるコップをひっくり返したら内側の暗さが浮き上がる
体験を語らずに逝く人たちを思う小川の白き藻の花
夜空とか映画館とか指先が見えなくなると会いたく思う
うしろすがたに葉陰は揺れてもうそこに戻ることはない、夕闇の庭
生れたるばかりにて危険を知らぬ蠅われのめぐりにしばらく飛びつ
とことはにまた新しくきみを恋ふ老いて病んでも尖塔だから
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