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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ほんとうに夜だ 何度も振り返りながら走っている女の子
わたしはあなたにならない意思のなかにある淋しさに火という火をくべる
風あれば動き日てれば光る草しやがめる吾に短かなる時
草の露ふくみしづかな秋虫のからだのなかで水はめざめる
トイレットペーパーの上の金属のやさしい
歪
ゆが
み 熱帯夜だね
君と君抱きあひたまへ酒杯置き月の光に射ぬかれながら
踵だけ靴から浮かし あのひととあのひとあわせてみたいと思う
削り氷に甘づら入れて金碗に入れたるを食むわが白昼夢
たはやすく人等たたかひを
誘
いざな
ひてその時にわれはすすみ死ぬべし
もっとやさしく言えばよかった猫のためあける窓より秋雨が入る
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