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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
青き空 わたしの上にひるがえる旗には「壊せ神殿を」とありぬ
(帰るつてどこにだらうか)コントでは手首をひねつたら部屋の中
われの名は魚と言えばああ鮎かと答えぬ不思議そうに見つめて
阪急の駅を降りればいつも冬休みのような街だと思う
埋められて兵の片足天を指す時経るほどに脳裏を去らず
足もとのばけつに飼へるざりがにのごそめく聞けばさびしまれぬる
樹によれば樹、地に臥せば地の命なり 弾はずれ来て我を生みし母
入日さすあかり
障子
しやうじ
は
薔薇色
ばらいろ
にうすら
匂
にほ
ひて蠅一つ飛ぶ
夕焼けと青空せめぎあう時を「明う暗う」と呼ぶ島のひと
なんとなく火の用心の拍子木を追い抜かさないようにゆっくり
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