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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
嘴太のくろびかりせる一体が
擬木
ぎぼく
の柵に降りてをるところ
これでなにか美味しいものでも食べなさいと一万円をわが掌にかくす
かじかめる手をば擦りつつ雪の日の水場までくだり来しソクラテス
結局はこの人から生まれたのだ蟬のしき鳴く未明ちかきに
ついと
出
で
し切符をつまみ抜きしのみに自動改札すでにとほりぬ
生のなべてを振り捨ててもと泣き叫びなめこを欣求する吾児である
新年の一枚きりの天と地を綴じるおおきなホチキスがある
連翹の花が咲くまでじっとしてしばらく居よう 鬼さん来るな
曲線の
屋蓋
をくがい
をもつ競技場ちかづきてまのあたり低き豊かさ
ふゆ日和ほつかりと浮く白鳥の一羽と九十九羽の不在
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