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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2009年7月
メモ用紙置きて去りにし一人居て朝顔の花に載るほどの文字
一片の空にこと足りてあり経れば切切と君の手紙は届く
いまだ日は長きに夏至の過ぎたるを繰り返し言う追われるごとく
男ゆゑ男への恋が実らずと高校生が保健室で泣く
なくでない泣いてはならぬと鳴く蝉の津浪のごとき号泣にあう
蜩(ひぐらし)の声あるごとし山のにほひあるごとし心しづめがたしも
またちがふ蝉が鳴きだし窓のそとひとつづつふえてゆく距離があり
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