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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2010年3月
子の描きしクレヨンの線ひきのばし巻き取り母のひと日は終はる
戦争をなくす呪文を口々に唱えて人のつらなりが進む
娘と妻はいさかいながらもどり来ぬ洋服購いて春の街より
咲く花は五分こそよけれ身のうちに残れる五分の力ににほふ
「なにもなにも小さきものはみなうつくし」日向(ひなた)で読めば桃の花ちる
しづもれる杜が見えつつゆつくりと樹木のなかを過ぎゆく時間
ぐあんぐあんと庭のバケツが笑う日はふとんをかぶって寝ることにする
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