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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2010年7月
茶碗三つ並べて置くよ幸福は夕暮れに来てしづかに坐る
深き空ゆ吐息のごともおり来たる風ありて枇杷の葉むらをわかつ
あせたる を ひと は よし とふ びんばくわ の ほとけ の くち は もゆ べき もの を
沈黙は金か、金なら根刮(ねこそ)ぎに略奪されしピサロの金か
風鈴の音の通りたるみずいろの穴見ゆ闇のところどころに
わが指の頂にきて金花虫(たまむし)のけはひはやがて羽根ひらきたり
炭酸水のどいらいらとくだるとき覚えのなき記憶よみがへる
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