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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2010年10月
祈りとうことを久しくせざるかなせめて机上の土鈴を振らむ
木のこゑと風のこゑとがまじりあふ秋の硝子を磨きてをれば
停車場(ていしゃば)に札(ふだ)を買ふとき白銀(しろがね)の貨(かね)のひゞきの涼しき夜なり
さかんなる火事に見ほるるわが顔を夢にみてをり何燃えてゐむ
リモコンが見当たらなくて本体のボタンを押しに寝返りを打つ
「どこにゆくのだどこにゆくのだ」走ろうとしても砂漠は許してくれぬ
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