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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2011年4月
〝夕やみ〟と呼ばれてわれは振りかへる雑踏のなか探す目をして
菜の花にからし和えればしみじみと本音を聞きたい飛雄馬の姉さん
雲雀啼く春の野にきてくぐもれるこころはひたに延びむとするも
冷めてなほ唇(くち)に張りつく乳の膜おのがことばにおのれ欺き
福島弁を呑み込みて我はバスに乗る砂埃きらきらと光る朝なり
ガラス一枚へだてて逢えばひとはたれもゆきずりの人となりてなつかし
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