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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年3月
ここはゴミ堆積地にて淡く澄むレインボーブリッジわれに架かれり
「聖家族教会」なんと作業中の工事現場にて教会にあらず
「青春」は存在しない「老年」も存在しないましてわが「死」は
バスの中誰も声せず幼きがあーあとふかきかなしみもらす
シャボン玉の中へは/庭は這入ません/まはりをくるくる廻つてゐます
ボルト屋が来てボルトのことながながと喋りてゆけりボルトかなしも
一日の終らんとする食卓に遠足の顛末妻は伝うる
あ、蝉と思ふたちまち揃ひ鳴く 台風すでに外(そ)れたるならむ
瓦礫の原に/三段くねり式の/電動こけしクマッコ1号が/一本 縦に在った
そら豆をかみつぶすとき母はイランの神の顔する
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