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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年6月
昼のバス閑散として黒人の運転手軽やかに聖歌を歌ひ出づ
少年はいつもむきだし 天からの手紙に濡るるその眉と肩
「お上んなさい」女の声を読むわれの右手は伸びる品川巻に
冬日てる街あゆみ来て思ひがけず吾が視野のなかに黒き貨車(くわしや)あり
交番の裏窓に見ゆる食器洗剤の黄色の液は残り少なし
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