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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年12月
採光窓歩道に開けば地階よりの光漏れ来ぬわが足もとに
日の丸はお子様ランチの旗なれば朱色の飯(いい)のいただきに立つ
行つてはだめよと言へばいつせいにふりかへるしづかな老人しづかな子供
「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」
あなたとふ管の湿りをのせてくるこゑに纏はり恋ふ人われは
忘れてしまうものとして聞く生い立ちに母と別れた夏の日がある
すすみゆく時にあふともいそのかみふるきてぶりをわすれざらなむ
おそろしき桜なるかな鉄幹と晶子むすばれざりしごとくに
要するに世界がこはい 夕立に気がついたなら僕に入れてよ
なつかしい野原はみんなとおくから来たものたちでできていました
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