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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2014年7月
あと絶えて浅茅が末になりにけりたのめし宿の庭の白露
ロベリアの青きが風と揉みあえり 巴御前は素手でたたかう
仄白く鉄路の死体雨しぶく一九四九年七月五日深夜
十年(とせ)前に断(き)りたる脚(あし)ふと見ま欲しく、訊(たづ)ぬれば、あでやかに笑ふ看護婦
みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれかきすらすらのはっぱふみふみ
亡き人の歌集を一日(ひとひ)ふた日読みつぎて思はぬところに幸(さきはひ)があり
風になびく富士のけぶりの空に消えてゆくへも知らぬわが思ひかな
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