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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2014年9月
よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ
朝くらき花屋の土間に包まれて仮死せるごとき白百合の束
もの言へば 泣けくるものを。通夜ふけて、親しき友の また一人着く
馬鹿げたる考へがぐんぐん大きくなりキャベツなどが大きくなりゆくに似る
いまははた 老いかゞまりて、誰よりもかれよりも 低き しはぶきをする
一口のパンが喉(のみど)を通った日私は真紅の薔薇になった
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