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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年7月
2040年の夏休みぼくらは懐かしいグーグルで祝祭を呼びだした
江ノ島の海にクラゲが出始める前の海中われも泳げり
少女期はポーシャに今はシャイロックに肩入れしつつシェイクスピア観る
麦うれて細い流れが光っている わたしでない農夫が鎌研いでいる
死ぬまでにせぬこと出来ぬままのこと考えてゐる箸洗ひつつ
よろこびは地の上の影 北極星をめぐりて永遠に星座はうごく
月と海よびあひながらおんおんと水みちてくる稲佐の浜に
ちちんぷいぷい 何の呪文でありしかなТPPを見ざる日はなく
バタ足のふと軽くなる一瞬あり水は静かにわたしを恕(ゆる)す
生口島の青いレモンをさし出せば母はてのひら合わせて受ける
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