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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年9月
〈物言わぬ兵士〉にされし馬ありき誰もだれもが必死に生きて
本棚の上に鏡を立てかけてあり合わせから始まる暮らし
ああぼくが愛した白いブランケットに今年の秋の光が積もる
存在の尊厳として草光ることばとならぬ生といふべく
海に向く硝子のレストラン音もなくサヨリのやうなボーイ寄り来る
深々と裾野を埋めし雲の海のいまだ見えゐて山は暮れゆく
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