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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年11月
「気持ち塩を入れます」時のその気持ちよく分からない 白菜しんねり
貧しさは人のこころを毀つとぞ壊れし子らの教室に吼ゆ
触れられて哀しむように鳴る音叉 風が明るいこの秋の野に
冷や飯を湯漬けにさらっと立ち食いす午後は氷雨になるやもしれず
惡意には二、三パターンあるけれど玉子のやうに見わけつかない
一太郎は少数派なりそれでいいさうしていつも片隅にゐる
私といふ本に目次はありません好きな所からお読みください
公園のふん水に立つ尺のにじわがよろこびもそれほどの事
読み終へて本を閉ぢれば作中の人らそのやうに在る外はなく
公園にベンチのあればゆるゆると吾より先に影がちかづく
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