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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2016年1月
みんなもう忘れかけてるとりどりにスカイツリー色をかえてきれいだ
ふくませしロタワクチンをみどり児が飲み込むまでをわれら見守る
途中にて乗換の電車なくなりしに、 /泣かうかと思ひき。 /雨も降りてゐき。
あらゆるルートをさぐるといふが、らすかる國への飛行ルートさへも
「歌詠みに砂漠は合わぬ」簡潔に書かれし文にひとひこだわる
今日もまた捨身の赤に落つる陽を山はしづかに全身に受く
エルサレムのどの食堂にもCoca-Cola並んで赤い闇、冷えてます
とどかない場所あることをさびしんで掌はくりかえし首筋あらう
背かれた悔より愛しすぎた悔 青い鳥などこの世にゐない
松や春 就職決まりし子の一生(ひとよ)を見渡すさびしさかつておもわず
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