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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2016年8月
我にまだ死刑を肯(うべな)う心あり窓に当たりて窓伝う雨
iPhone谷間に挟めばパイフォーン着信音に胸ときめいて
生年に付く〈~〉(なみきがう)生きゐるはなべて尻尾を揺らしさまよふ
わたしの影が私の鍵穴であるやうに霧雨の空を飛べる黄揚羽
その旅は行けなかつたと言へぬまま紅葉はどうかと聞かれてゐたり
大輪の花火はじける五億年後にぼくたちの化石をさがせ
矜持なきわが性なれば昼間より咲くゆふがほの花を見てをり
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