コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2018年10月
ぼくの窓をかるくすりぬけ日本語のてざはりのない女の子たち
足のうらを剝がし剥がしてゆくことを歩くと呼べり生きると呼べり
義母のよそうご飯かと思い振り向けば紫陽花白く低く咲きおり
たちまちに声のみとなり行く鳥のゆふやけぞらの喉ふかくゆく
がんばったところで誰も見ていない日本の北で窓開けている
ざつとまたひと雨あらん包丁に水よくなじむ夏のゆふぐれ
チーズ濃く香る朝なり遠景に書物のごとき森ある九月
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3