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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2019年9月
黒岩剛仁/わが人生の昭和と平成比べつつ昭和の重さいかんともし難き
平山繁美/子は同じ看護師とはいうものの土偶と埴輪くらいは違う
斎藤茂吉/赤茄子の腐れてゐたるところより幾程(いくほど)もなき歩みなりけり
小島熱子/過ぎてゆく時間のなかの昼食に黄身もりあがる玉子かけごはん
申し訳ありません。
松平修文/「トゥオネラの白鳥」を繰りかへし繰りかへし聴く 日輪は過ぎ、月輪は過ぎ
斎藤茂吉/どんよりと空は曇りて居(を)りたれば二たび空を見ざりけるかも
永田 愛/ちかいうちにきっと後悔するだろう家族のことをここまで詠んで
斎藤茂吉/このこころ葬(はふ)らんとして来(きた)りぬれ畑(はた)には麦は赤らみにけり
斉藤真伸/秋場所もパドックもなきあの世とはわが師にはさぞ退屈だろう
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