コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2020年1月
きまかせに七羽はうごく刻々と水のおもての景かへながら
偶然の中に転がる永遠を いっしょにみつけてくれたのはきみ
跳ねてゐる金魚がしだいに汚れゆく大地震おほなゐの朝くりかへしみる
そうだよこれは夢からこぼれ落ちた炎 胸に灯してまた夢を見る
憧れのなくなりしことが微かなるあこがれとなり生かされてゐる
ミュージカルについてあまり悪く言わなかったことが結果的にプラスに働いた
大丸のビルへ垂直にそらぞ垂るそらはざらざらの手触りであり
滝川や浪もくだけて石の火の出でけるものとちる螢かな
菓子ぱんのふうわりあるのが砂濱の夜に弾力となり椅子たのしくす
なんとこの素敵な日よりの薔薇墻ばらがきへピストルおとし手のやりばなき
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
次のページ