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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2020年10月
エスカレーター、えすかと略しどこまでも えすか、あなたの夜をおもうよ
まなぶたのくぼみ激しくなりし夏蝶も鳥らもさりげなくゆけ
青空は青空だけのもの。泣いても笑つてもくれやしない。すきとほつてる
テーブルを拭う夕べはさよならをしなかったひとばかりが遠い
あかり窓仰げばそらはTourquoisターキスの板もて張られその継目光れり
どこにでもある不安なりペンに書く文字をゆがめてブルーブラック
東京を見に来いと人の言ひくれどオブローモフに心寄りゆく
ゆく雲はするどき影を胎はらめども言葉をもちてわれは来にけり
わが指に小さく光る靑き石見つつも遠きわたつみを戀ふ
鳥語降る木を見上げゐる朝の道悲哀の声はみぢんもあらず
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