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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2020年12月
各々が干支の獣を抱きしめて保健所へ行くこの昼下がり
救われたら来世はパンをつくろうか焼き上がり待つフロイン堂の前
狂はない時計を嵌めてゐる人と二度逢ひ三度逢ひ明日も逢ふ
にんにくを握って歩くぼんやりと曇っても月が大きい夜に
逆光の鴉のからだがくっきりと見えた日、君を夏空と呼ぶ
ニコライ堂この
夜
よ
揺りかへり鳴る鐘の大きあり小さきあり小さきあり大きあり
あらずともよき日などなく蜉蝣は翅を得るなり死へ向かふため
ふくろとじのような記憶のなかほどに坂道ありて君がふりむく
パーマでもかけないとやってらんないよみたいのもありますよ 1円
坂に置かれたオレンジのピンポン玉として残りの八月をくだってく
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