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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2022年1月
夕焼けて小さき鳥の帰りゆくあれは妹に貸した一万円
きみの原付のミラーはまるいやつ今度のぞいて映ってみよう
革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ(後編)
酒に酔ひ汚れて帰り来し夫が苦しみ寝入るまでを見てゐつ
革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ(中編)
いま少し飲みたかりしが友はもう向かう岸までさしかかりたり
革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ(前編)
梨の実はゆふくらがりに瞑目す死ななければ生きられなかつた人に
ひたすらに泣きたくなるの透きとおるエレベーターで昇りゆくとき
これがハイスピードカメラで記録した好きだと思い込む瞬間です
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