2022年7月 – ページ 2 – 砂子屋書房一首鑑賞

水澄まし季節に遅れ水を蹴る人を想うはひそかなこころ

真夜中の口笛、笑い、鳥の声朗らかな週末の死者たち！

ローソンだ近くに行って見てみよう　雨の横断歩道を渡る

さみしいとうつくしいって似ているね　青海と青梅を間違えず乗る

コロナ禍で大道芸人来なくなり悲しみ居らん広場の地面

なんでも麻雀で喩えたがるならこのドッグランも　ETERNAL

どろ沼にはまつたひとがさしあたりしづかに沈んでゆくYouTube

初夏愕然として心にはわが祖國すでに無し。このおびただしき蛾

ほんとうの愛のことばをでたらめな花の言葉として贈るから

蕾だと思っていたらアブラムシ　うた、脈、ことば、音素　ゆるして